定休日に出社して困った

令和5年11月12日 晴れ

 

 今日は会社は休みだが、アポがあったので出社した。過去に弊社が本当に困っていたある人を助ける様な仕事を、ある約束を条件に行った。その約束の期日が近く、当事者と話をしなくてはならない。というのも、その案件が亡き先代が一人でやっていたもので、案件の内容が詳しくわからないのだ。

 基本的には当然ながら社内に情報が蓄積されているはずだが、かつては(というか、私が入社する2年半前までは)情報の蓄積をどの様にするか決めていなかったため、幾つか取りこぼしがあった。小さい個人経営の会社なので属人化するのは仕方ないが、不測の事態に備えて取り決めというかルールは使った。取りこぼし分も含めて一通り拾い上げたと思うのだが、まだ未知の案件が突然噴き出す可能性もゼロとは言い切れない。

 

 拾い上げた案件の内容も残っている書類から推察はできるが、やはり当事者に聞くのが早いし正確だろう。特にその約束を果たしてもらうことが、実際にできるのかどうか、本人と直接話す必要がある。

 本来先方から連絡があって然るべきところ、なかった。とはいえ、取りこぼし案件の一つなので期日が近づく数ヶ月前からコンタクトを取っていたので無理もない。が、仕事が忙しくなかなか直接会う都合がつけられなかった様で、もう一月も切った今更のアポとなった。

 定休日に出ることになるのは別に何ともない。突然だと困るが、半月前くらいからこの日なら大丈夫だと言うことを言われていたので他の予定を入れない様にすればそれで良い。

 

 ともあれ、出社した。11時のアポだ。

 

 …が、11時になっても来ない。なんだそりゃ。

 

 来る気配が微塵も感じられないので、11時15分に電話をかけた。今までであれば留守電に切り替わるっていたのだが、切り替わらない。呼び出し音が1コール、2コールと増えていく。10コール目くらいで留守電に切り替わらないのでだんだんイライラしてきて、20コールで切った。

 

 かかってくるかな?と思いつつ、まだ待ってみる。運転中だったのかもしれない。運転中でもアポをすっぽかしていて、電話がなれば思い出すだろう。車を停められるところに停めて折り返し電話をかけてくるのが常識だ。

 

 ………かかってこない。

 

 20分になったので再度鳴らすも、同じだ。

 

 どう言うことだろう。自分の立場が分かっていないのか。

 詳細がどう言うものなのか、色んなパターンを考えていたし、先方の出方についても何通りもの状況を考えていた。約束が果たせそうにないから、リスケして欲しいという申し出があれば是々非々で相談に乗るつもりもあったのだ。

 

 しかし、やめた。明日以降連絡が取れて事情を聞いてからであるが、余程の情状酌量の余地がない限りドライに行こうと思う。

 

 連絡も取れず来るか来ないか分からないまま、定休日に会社にいつづけるのもアホ臭いので、帰った。