【豆知識】チンパンジーの裏切り

令和5年10月14日 晴れ時々小雨

 

 今日明日、地元の祭りがある。朝から太鼓の音が聞こえていて、ほんの少しだけども血が騒いだ。祭りの中枢というか、偉そうにふんぞり返って“ワシが祭りの運営をしなければ成り立たないんだ”とドヤ顔をするオッサン達の行動とか、意地汚さの様なものに嫌気がさして“引退”した私は、どうせろくなことがないので祭りに近づかない様にしているので関係ないことだが、その特有の楽しさには少し惹かれるものがある。

 明日は祭りのメインの日だが、仕事を入れた。何と言うことはないが試験があり、その試験の運営お手伝いの要請があった。都合良いので毎年行っている。来年も行くだろう。

 そういう意地汚さというか、乞食精神の様なものに嫌気がさしたのが引退の原因だが、そもそも祭りは品がなく輩のような奴が多く困る。

 すぐ人を殴る。

 

 

 

 志村どうぶつ園でも観た方は多いと思うが、チンパンジーは小さい頃は穏やかで人にもよく懐く。
 オーバーオールを着せて擬人化させ、何やら芸を仕込ませて“賢い”動物だとみせ、人懐っこさも売りにしていた。
 かの有名なマイケルジャクソンもバブルス君を飼っていた。

 しかし、チンパンジーは裏切るのだ。とても可愛い姿は子供の頃のみで、大人になるとかなり攻撃的になる。
 じっくり人を観察し、自分より弱いと判断したら最後、今までどんなに仲良く暮らしていても、いきなり襲ってくる。じっくり観察して自分より強いか弱いかを見極めるというのが怖いポイントだ。大人になると握力は300kgを超えるという。手を握るだけで簡単に弱いことはバレてしまう。昨日までの穏やかな日々は、その瞬間砕け散るのだ。

 チンパンジーは実は「猛獣」に分類されている。海外では飼っているチンパンジーに顔面を滅茶苦茶に食いちぎられたというニュースもよくあるが、これはその裏切りの結果だ。この飼い主もついさっきまでは仲良く暮らしていたに違いない。

 その上かなり強く凶暴だ。野生のチンパンジーがゴリラを殺したというニュースもある。別の群れを襲い、頭をカチ割りムシャムシャ食べたりもするし、何なら子食いもする。

 とにかく大人になったらチンパンジーは凶暴でどうしようもなく手がつけられなくなるのだ。
 あなたの近くにチンパンジーを飼っている人はいないだろうか?かわいい仕草をしていながら、実は飼い主を自分より強いか弱いか、値踏みしているのかもしれない。飼い主をやった後は、隣に住むあなたの番かもしれない。

 


 と、脅かしたりしているが、実は日本ではペットとして飼うことは難しい(というか、個人では基本的には無理)。都道府県に許可された動物園で飼育できる程度で、研究及び繁殖を目的にしてなくてはならない。
 志村どうぶつ園で見世物にしていたのは、厳密に言えばアウト。しかしながら、環境省が行なった処分は、やめさせるところまでいかず、簡単な「行政指導」のみだった。普段パン君が滞在している動物園も、見世物をやめさせようとした動物園協会から脱退までした。とんでもなく人気の稼ぎ頭だったのだから、やめさせるわけにはいかないということだ。
 ところが、その判断が大間違いだったのだ。パン君も例に漏れず“弱い”と判断したテレビ局の女性スタッフに襲いかかった。足首、腰、額に噛みつき、女性スタッフは全治2週間の怪我を負ったのだ。

 どんなにかわいくてもチンパンジーだけは信用してはならない。

 

 しかし、一説によるとチンパンジーの遺伝子の98%強はサピエンス遺伝子らしい。残りの2%弱がチンパンジー特有の遺伝子だとか。

 もしかすると、サピエンス遺伝子の中に悪さをする特性が含まれているのかもしれない。人間の中にも鬼畜生の様な所業をする輩がいるのも何となく理解できるし、祭りの輩のすぐ人を殴る程度の所業であれば、チンパンジーの簡易版なのかもしれない。