習い事の手伝い

令和5年11月23日 晴れ

 

 朝から近所の運動公園に犬を連れて行った。普段は日中は仕事があるので、なかなか遊びに連れて行ってやれない。せっかくの休みだから、しっかり遊ばせてやった。

 犬はすっかり満足しただろう。ロングリードを使って呼び戻しの練習もできたし、そのたびにおやつも食べられた。

 

 

 

 義母が習い事をしている。日本の伝統芸能で、○○流だ家元だと聞くだけでめんどくさそうなモノだ。封建社会のような、上下関係が存在しているようで、いつも気を使って、実際めんどくさいのだと思う。

 当然、高齢者ばかりだ。先生も教え子も。六十幾らかの義母が一番若い。義母の所属する会が県下で一番有力なのだろう、地方大会を仕切っている。当然一番若い義母は一番手のかかる係を押し付けられていて、自分の出番もそっちのけで、点数の集計をしている。参加費払ってるのに。

 

 老人あるあるだが、「コンピュータを使えば、なんでも楽にできる」「若い人はパソコンの取り扱いは当然にできる」と言われ、紙と電卓でやっていた集計を無駄にエクセルでするように命じられていた。義母を含めた登場人物がエクセルを触ることなんてできもせず、完成形のイメージすら湧いてもいないのに。

 かつては、義母の会社で、PCに詳しい人に教えてもらって、簡単な計算式を入れて間に合わせていたのだが、要求はどんどん過激化して行ったようだ。「点数を入れたら順位に合わせて並び替えられるようにしろ」、「同点がいたら、○○先生の方が偉いので、○○先生の点数が高い人を上の順位にしろ」、「決勝戦は各予選の優勝者で争うのだから、各予選の優勝者を決勝戦の点数表に反映されるようにしろ」(いずれも手作業でなくシステム的に自動で反映されるようにしてほしい)などという。しかも、当日言ったりするようだ。う~ん、無茶苦茶。

 

 

 そんな状況を聞いていたので、簡単にだが、上記の要求を満たしたエクセルを作成した。掲示用に見た目もそれなりに整えて、印刷範囲もきれいにした。当然、要らないところに勝手に入力されないように入力制限をかけた(こういう輩って、関数が入ったセルを平気で数値で上書きするよね)。

 ここ数回はそれでうまく行っていたのだが、どういうわけか、今回の集計で使っていると挙動がおかしいという。犬を連れて帰っているところで連絡が入った。仕方がないので、行ってみてみたが、原因はよくわからない。どうせ知ったかぶりした老人が要らないところを触ったのだろう。

 よくわからないので、とりあえず全セルにちゃんと関数が入っているか確認した。それでもよく分からないので、もう一度関数を入力してみた。到着したときには挙動はおかしくはなかったが、一応それでちゃんと使えるようになった。乗り掛かった舟なので、出演する義母の手を少しでも楽にしてやろうと、お手伝いして帰ることに。

 

 午前中に行って、夕方まで拘束されたが、無事終わった。

 

 

 しかし、やはり、”伝統芸能”だけあって波風立たずに終わりはしなかった。

 まず、「先生」と名の付く人がみんな偉そうなのだ。そりゃ教え子からしたら、先生だが、私は別に師事しているわけではない。偉そうにされる謂れはない。

 更に、叱られまでしたのである。「掲示用の紙くらい言われなくても出してくれ。私が全部指示しなくてはならないのであれば、私が動くことができなくなる。」だと。これは、私個人に向けられたものではないが、集計係に言ってきた。そこには私も1割でも1分でも含まれていたのだから、納得いかない。こちとら休みを返上して手伝ってんじゃい。

 また、会同士のいざこざもあった。なんか、御呼ばれで来た会の人が不当な扱いを受けたとかでえらく憤っていた。全然関係ない集計の部屋でずっと怒鳴り続けていたので、辟易した。

 

 

 終了後、義母から「助かった。ありがとう。みんな良い婿さんだとほめていた。」と言われた。他の人がほめるのは当然だと思った。

 文句を言えばきりがないが、義母にはお世話になっているし、困っているなら次回も手伝ってあげようかと思ったりしている。口には出さないが。