絨毯の買付

令和5年10月1日 曇り時々雨

 

 カッパドキア観光。カッパドキア各地の有名な岩石遺跡を巡り、絨毯組合、トルコ石工房に立ち寄る。

 

 絨毯組合は、トルコ各地の家庭で使った絨毯を持ち込んで、組合が認めたものとして売り、売れたら製作者に金が入るというもの。日本でないのでどうか分からないが、どうせ利権がらみだろうと穿った見方をしていた。国の伝統工芸を大切にしたいというだけではなかろう。絨毯職人の女はちゃちな身なりだし、組合のオッサンは綺麗な身なり。不当かどうかは分からないし、ホワイトカラーとブルーカラーの違いだといえばそれまでだが。

 要らぬ詮索はさておき、残念ながら気球乗車が無しになったのでその分返金になる。一人3.5万円しめて7万円ほどが戻るのだから、これを使わない訳にはいかない!というのは嘘で、ジャパネットタカタ顔負けのとんでもないプレゼンに簡単に籠絡されてしまったのだ。

 元々24万円と言うものを、最終的には6万円まで下げてくれたので買った。日本で買うと60万円くらいというが、高級絨毯の値段など見たこともない私には眉唾だ。ホームセンターの1万円のラグしか買ったことがない。

 散々作るのが大変で、とても時間がかかるんだと言う割に、簡単にそんな金額で売ってしまって良いのか。製作者は生活できるのだろうか。私が買ったのは13ヶ月かかったとか言っていた。

 断っておくが、私は一切値切っていない。良いものは良い値段がするのが当たり前なので、ただひたすら「そんな金はないので買えない。こんどまた買いになるから」と言っていただけだ。「こんどとオバケは出た試しがない。」などと洒落た日本語を使いながら、勝手に値下げしてきた。デザインも気に入ったし、良いものなのだろうと勝手に納得して、悪い気がしながらも買った。

 

 ただでさえ重量制限いっぱいの荷物が更に重たくなった。その分衣類を捨てたので、我が家の布の総量は変化しない。

 

 これで全部で4つの旅行会社が連れて行く土産物屋のうち3つを制覇した(前2つは、エジプトのパピルスと香水瓶)

 最後はトルコ石工房。予算も逼迫しているし、別に欲しくない。ちょうど行きたかったのもあるが、セールスされないよう、早々にトイレにこもって隠れていた。コンプリートならずで残念だ。