鷹の爪栽培を始めた

令和5年9月22日 晴れのち雨

 

 よく家で料理を作るのだが、最近は愛国心がますます強まって、内需を高めたいという思いから、国産食材志向が高くなっている。買い物するときは、一通り産地を確認している。完全に国産食材のみで生活することは困難だが、できる限り国産にしようと心掛けている。

 最近確認していて気づいたのは、豆腐は国産大豆のみで作った商品があるが、厚揚げはなかなかないこと。油揚げも納豆も国産大豆だけのものがあるのに、どうしてだろう。しかし、大豆の場合はアメリカ乃至カナダ産なのでなんとなくセーフだと思っている。

 

 完全に国産で賄うことは金銭的にも環境的にも不可能だろう。外国産を取り入れることはしかたないし、別にどうしても国産じゃなきゃ生きていけないわけではない。完全に排除したいわけではなく、できることならそうしたいというだけだ。

 国産がないものは仕方ないが、あったとしても、例えばアメリカ大豆の豆腐が100円なのに、国産大豆の豆腐が1,000円だったら、アメリカ大豆豆腐を買うだろう。つまり、私の適当な匙加減次第でどっちでも良くなってしまうのだ。

 

 ただ、少なくとも、中国産は排除しようとしている。なんとなく。

 

 

 秋が始まろうかというこの時期から鷹の爪を栽培しようと思ったのは、そういう理由だ。

 鷹の爪は、ピーマンなどと同じで、春に植えて夏に収穫する、夏野菜だ。この時期は、その収穫した鷹の爪を乾燥させた商品が店頭に並ぶ。

 尤も、その辺のスーパーでは国産の鷹の爪は全くおいていない。10件ほどのスーパーを回ったがことごとく「中国産」なのである。うどんにかける粉の一味唐辛子も中国産だった(ちなみに、チューブにんにくも多くが中国産だが、一番安いものの約3倍の値段で国産のものがあって、その辺のスーパーで簡単に入手できる。中国産が多いイメージの食材も探せば国産を置いていることが多い)。

 では、どこの店頭に並ぶのか。答えはめちゃくちゃ簡単で、JA。この際、JAについては言及しないことにするが、とにかくそこでは地元で生産された鷹の爪が安く買える。その種はどこから来たのか、そこまで気にしていては食べられるものが無くなるので、今この現物が国産ならばそれで良しとして購入した。調べてみると、唐辛子は中南米が原産地のようなので、きっと私が買った鷹の爪もそこから来たのだろう。そうに違いないし、決してユーラシア大陸からではない。

 

 問題は、それが一年中店頭にあるわけではないのではないかということだ。実際にはあるのかもしれないが、とりあえず季節の物なので、在庫が無くなればおしまいなのだと勝手に思っているし、そう想定したうえで策を講じたほうが良い。

 どう策を講じたかは前述のとおりである。

 沢山収穫すれば、すりつぶして粉の唐辛子も手に入る。なんだ、簡単ではないか。10件もスーパーを回ったのがあほくさい。

 

 夏野菜だが、この令和の世ではピーマンもナスも年中売られている。植物はきっとなんとなく生きているので、夏だと錯覚させてやれば、要は、暖か室内に置いて水をやっていれば勝手に成長して花咲いて実をつけるのだろう。

 幸いにも、9月も終わりだというのにまだ日中の外気温は30度を超えるから、当面は外でも夏と勘違いして芽くらい出すに違いない。

 そういう甘い期待を持ちながら乾燥唐辛子の中から取り出した種子を皿にとって、見ずに濡らしたキッチンペーパーを乗せた。暗いところが好きだという情報も手に入れたので、ちょうど届いたAmazonの段ボールに封じ込めて、エアコンの室外機の下に置いてやった。

 

 1週間くらいで芽が出るかな。しばらく様子を見てみようと思う。途中経過はきっと将来の日記に書くと思う。

 

 

 

 

 しかし、、、そういえば、、、

 

 昨日書いたように1週間も経たずに、新婚旅行で海外に旅立ってしまう。すっかり忘れていて、今この記事を書きながら思いだした。10日近く放置することになれば、出る芽も出ないし、虫が入ってそうで、エアコンの室外機の下に放置した段ボール箱を開けることすらちょっと怖い。

 その間の観察は、明日、人にお願いすることにしよう。