キックボクシング体験記
令和5年9月23日 晴れ
※下書きに入れたまま忘れていたので1日遅れ投稿
二年前にブログをはじめようとして書いていた日記があったので、掘り起こしてみた。
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令和3年11月5日
キックボクシングの体験に行ってきた。
体験記を書く前に、そもそもの私のスペックを書いておく。
・運動経験:小4〜小6のソフトボール+小6〜高3の柔道
・大学時代はモータースポーツ(実質運動ではない)
・身長159cm、高3当時の体重は58kg、体脂肪率9%
・22歳の頃からマラソン(フル5時間程度)を始める。
高校を卒業してからは運動する機会が大幅に減り、柔道時代に叩き込まれた食トレが功を奏し、すっかり横幅が大きくなってしまった(現在75kg)。一桁台だった体脂肪率も30%にまで成長。人体の70%は水分と言うから、水と油でドレッシングのような体型だ。
22歳頃から人の薦めでマラソンを始めたが、シーズンの時しか走らないので、年間平均でいうとあまり痩せていない。
更に言えば、フルマラソンを完走目的で走っている私は、体力がなくても気力で気力で乗り切るもので、走り方は省エネ第一主義で、最悪歩いてもOK。練習でも負荷をかけて本当に辛くなるとこまで追い込まない。それも体型が変わらない理由の一つなのだろうと思う。練習をしているときは多少体重は落ちるが、身体を絞りきるところまではできていない。辛くなったら走るペースを落とす(勝手に落ちる)し、日々の練習をやるかやらないかでさえ自分の気分次第だからサボりがちだ。フルマラソンの大会が終われば1年間何もしない。少し落ちた体重も1ヶ月もすれば元通り。絞りきれてないのだから、元に戻る戻るのも早い。
現在、29歳。毎日ビールを飲みながら言うのもなんだが、20代のうちに、引き締めた身体をもう一度手に入れたいと思い始めた。
そうは言っても、ただ走るだけと言うのにも飽きたし、そもそも年間トータルでは続かない。そこで、①天候に左右されない屋内スポーツであること、②習い事として曜日を決めてスポーツをするのに強制力を持たせること(以前一人でジムに通ったときは、いつ行っても良かったので、次第に全くいかなくなった。走るのもそうだが、一人でいつでもだとダメだ)の二つを条件に、何か別にいいスポーツはないかと探した。
元々柔道をしていたこともあり、格闘技はどうだろうと思いいたった。格闘技といえば、柔道、空手、ボクシングなどあるが、柔道は辛すぎることを知っているので却下。空手は殴られたら痛そうだし、グローブをはめてやるボクシング、どうせなら全身運動の方が良いと考え、キックボクシングに行きついたのだ。
そこでこんどはジム探し。できれば通いやすくて、その人のレベルにあった指導をしてくれるところが良い。歩いていける距離にはないが、隣町に行けばキックボクシングジムがあった。
ホームページを見ると、オーナーは日本人だが、タイ人の先生がいて何やらすごそう。ガチ勢の中にはプロもいるというのでビビっていたが、写真を見れば高校生が汗を流している姿もあるし、ジュニア部門では小学生低学年くらいのチビッ子たちも習っている。何より、中年のオジサンオバサンも写っているではないか。
慧眼を持つ私は、「これだけ幅広い人種が集まっているということは、初心者には初心者なりの対応をしてくれる。懐の深いジムであろう。特に私のようなたるみ切った身体の持ち主にも、まずは徒歩から、だんだんジョギングを覚えてからダッシュ、最終的には離陸するところまで、その人に合わせて順序だてて指導してくれるに違いない」と的確に判断した。
そんなわけで、車で15分程度かかる隣町のキックボクシングジムにまずは見学を申し込んで行ってみたのだ。
昼間に会社からTEL
私「あ、もしもし、私、キックボクシングに興味があって、ネットで調べたらオタクを見つけたので、見学にうかがいたいのですが。」
ジムの人「いいですよ」
私「いつが宜しいですかね」
ジムの人「今日でもいいですよ」
私「では、仕事が終わって18時ごろ伺います」
ということで、18時から見学に行くことに。
どきどきしながら、ジムのドアを開くと、高校生くらいの練習生とタイ人のコーチが練習をしていた。
練習生「あ、お電話された?あぁ、たぶん代表ですね。上の階にいますよ」
上の階に
私「こんにちは。お電話した者ですが…」
代表「あぁ、下の階で好きに見ていいよ」
どうやら、2階では子どもの指導をしているようで、大人は1階で練習をしているようだ。下の階に降りると先ほどの練習生が「あ、見学なら、その辺で見ててもらえば。ちなみに体験もできますけど…せっかくなら体験してみては…」
TPOを弁え、用意の良い私は当然ながら運動できそうな格好でいたので、それなら、せっかくだしと、体験をお願いしたところ、練習生がタイ人のコーチに「体験体験!」と伝えてくれて体験が始まった(練習生さん、どうもありがとう)。
まず、カタコトの日本語を話すタイ人コーチに水道ホースに通された縄跳びを手渡された。
「ナワトビ、トナリノヒトト、オナジ」
ふむ、私が2階に上がっている間に少々年配の御仁が来て練習を開始したのか、縄跳びをしている。所謂「駆け足跳び」だ。
ジム内の目立つところにプログラムタイマーが設置してあり、3分-30秒-3分-30秒…と時間を知らせてくれる様になっているのだが、どうやらそれに合わせてインターバル形式で行う模様。
タッタッタッタッ…隣の人に合わせて駆け足跳び開始。「おぉ、こんなこと昔してたなぁ…」なんとも懐かしい感覚。
タッタッタッタッ…タッタッタッタッ…タッタッタッタッ…
……タッタッ…タッ…アレ?重い。
縄跳びを通してある水道ホースはおもりの役割なのだ
裸足で縄跳びするので、足に当たっても痛くないようになっているのかと思ったが、ちゃんと痛かった。
ホースが重い、腕が重い、脚がまわらない。タッタッタッタッがドタドタに変わるのに幾分の時間もかからなかった(2分くらい経った頃にはもう…)
そんな私を横目に軽快に跳ぶ御仁。
ドタドタドタ…やっと、やっと3分が経過。ハァハァハァ…(吐きそ)
タイ人コーチ「ハイ、キュウケシテ、、、アト10ビョウ…5ビョウ…ハイ、スタート」驚くほどあっという間に30秒が経過し、リスタート。
今度は初めから「ドタドタ…」
……………ん?アレ?ドタドタすら無理だ
タッタッタッタッの頃は手首で軽快に回していた縄は、最早腕をグルングルン回さないと後ろから前に持って来られない。脚は上がらない…ナンテツラインダ!
ドタドタ…ドタ…ドタドタ…
グルングルン…グル………グル…………
このインターバルを何回続けるのか聞いていなかったので、終わりが分からない………頭は真っ白。腕は重い。嗚呼絶望。
そんな感じでバタバタバタバタしながら次の3分もなんとか持ち堪えた(堪えてない!)
絶望した顔を察したのか、タイ人コーチ「OK!コレデオワリ!ホントハモウイッカイヤル。キョウハコレデオワリ!」
嗚呼神様、ここで終わらせてくれてありがとう(助かったーーー!)
さて、次はなんだろう?
促されるまま水分補給を行い、タイ人に手渡されたのは軍手とグローブ。
「お、とうとうキックボクシングスタートか?」
タイ人コーチと横並びになり、鏡に向かって、「ガード!テヲアゲテネ!」………いや、あがらねぇ…!!!
なんとか構えて、ジャブ、ストレート、右膝蹴り、左膝蹴り、右回し蹴り(?)、左回し蹴り(?)を教えてもらう。
うんうん!こういうのだよ!だんだん回復してくる体力。
鏡に向かいながらこれを、3分-30秒で繰り返す。疲れているけど、実にキックボクシングらしい。コーチも丁寧に指導してくれる。
それから、今習ったことをサンドバッグ相手に実施。3分-30秒-3分-30秒…うんうん。なんか、キックすると脛が痛いけど楽しいぞ!
タイ人「イタイ?ダイジョウブ?」気遣いがありがたいけど、痛いって言ってるいのにどっか行ってしまったぞ…続ければいいのか???
何度かのインターバルで、それを続けたあと
「リングアガッテ!ノミモノハチカクニ!」
タイ人コーチがミット装着。やっときた、ミット打ち!コレだよ!キックボクシングといえば!
カタコトの日本語で言われるので、何を繰り出せばいいのかイマイチ分からんけど…「ヒダリキック、ジャブワンツー…」
楽しい!もう、この頃には体力は使い切りつつあるのでしんどいけど、楽しさが勝っていた!
さて、ミット打ちをしこたました後、ジムに人数が増えてきたので、コーチは他の人の相手をするとこに。私は、再度サンドバッグへ…
タイ人「ワンツー、ミギキック。ワンツー、ヒダリキック」
なるほど、それを繰り返し練習するのか!
「ワンツー、右キック。ワンツー、左キック。ワンツー、右キッ…脛イテェ!イテェイテェ!」脛が痛すぎて全然力入れて蹴れない。こんなに痛いの???マジ???
痛すぎるので、全く力が入らないが、コーチが他の人を相手してるいのでどうしたらいいのか分からない。とりあえず、力を抜いて、コーチに声をかけてもらえるまでひたすら「ワンツー、右キック。ワンツー、左キック」
ジムには、長めのサンドバッグが一つと、短めサンドバッグが二つ設置してあるが、私はコーチに教えてもらった長めしか使い方が分からない(短めだと、脚が届かない?)。周りに人が増えている中、長めを独占しているので心苦しくなるが、使い方が分からないから仕方がない。
心苦しいまま、しばらくサンドバッグを叩いていると、やっと「マットモッテキテ!ココ、ソウココニオク。」
続いては、、、
「フッキンゴ!」
腹筋ゴ???腹筋をするのかな?何回だろ?
「ジャウ」
「10回?」
「チガウ!フッキンゴ!ジャウ!」
「ん?10?」
「ゴッジャウ」
………ゴジュウか。。。50回だとぉぉぉ!
私は10年に渡って腹筋を甘やかしてきたことを思い出していた。
とりあえず、言われるがまま腹筋開始。
「フンッ!フンッ!…10」あれ?意外とイケる?
「フンフンフン…20」
「フンフンフン…30(あ、ヤバ)」
「フン…フッ…フゥゥゥ…(上がらねぇ)」
「フゥゥんんぅぅん…フゥゥゥん…………」
……………ゴッジャウ!…………なんとかいけたけど、こりゃ明日ヤベェな
タイ人「イマナンカイ?ゴッジャウ?ヨクガンバッタ!ダイジョウブ?…デハツギハイキン。ゴッジュウ!ガンバレ!!!」
背筋は余裕だぜ!なぜなら上げたかどうだか、誰にも(僕にも)分からないから!
…背筋をしながら、嫌な予感が。。。「もしや、この流れは、腕立て伏せ50…とか?」
タイ人「ツギハ、ウディタテ…………サンジュ」
…………………ほっ。
30回の腕立て伏せができるかどうか分からんけど50よりマシだ!
「フンフンフン…フッン…フッン………」とてつもなくしんどいが、たるみ切った私の腕もなんとか30回の腕立て伏せには耐えられる様だ!
その後、よく聞き取れなかったが、おそらくそう指示されたストレッチを行いながら、他の人のミット打ちを見学。
ほどほどのタイミングで「キョウハコレデオワリ」と終了が告げられる。
入会後の説明とかあるんかなぁ。と、ぼやぼや見ていると、「コレ!」
と、入会申込書を手渡され、
「キョウハオワリ」と本日の体験は終了した。
イマイチ入会後のことがよく分からんかったけど、練習がしんどいことはとってもよく分かった。
そして、高校時代の部活帰りのような感覚にニヤつきながら、家路へとついた。あの頃と違うのは、秋風が運転席の窓から疲れた身体をなでてくるところだ。
まだ、ブログを始めるか分からないですけど、この文章が世に出ているということは、ブログを開始したということ。そして、おそらく、キックボクシングを始めたということだろう。
練習や体型の変化等を書いていこうと思っているので、宜しければまた見てください。
それでは。
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以上がiPhoneのメモ帳に残っていたかつての駄文だ。
言うまでもないが、この文章が世に出た今、ブログは始めたがキックボクシングは始めていない。