社員(?)旅行

令和5年11月18日 激雨⇒晴れ

 

 取引先の下請け会社の会で、年に一度旅行に行っているという。私もその取引先を通じてだが、下請け各社には仕事をしてもらってお世話になっている。

 

 仕事上仲良くなりたい業種があって、その業種の人と会わせてくれるということなので、今年の旅行に同行させてもらうことになっていた。

 

 

 行先は福岡。スケジュールは、以下。

【一日目】

飯塚で昼食⇒旧伊藤伝右衛門邸⇒南蔵院⇒久原本家総本店⇒中洲のホテルにチェックイン⇒近くで晩飯⇒解散して各自夜の町へ

【二日目】

大刀洗平和祈念館⇒柳川川下り⇒ウナギ昼食⇒帰る

 

 伊藤伝右衛門さんが何者か知らなかったが、以前花子とアンというテレビドラマがあって、それで有名になったとかなっていないとか言うことが書いてあった。

 金がかかった古い家を見るのは楽しい。きれいにメンテナンスしてあるから見ごたえもある。見学すると、いろんな解説が書いてあったので、ザっとしか読まなかったが少し知識がついた。すごく簡単にまとめると、福岡の炭鉱で大当たりした超金持ちの伊藤伝右衛門さんは、白蘭という美人と結婚するも、白蘭の不倫により破局。別れたかった白蘭さんは、絶縁状を新聞に投稿してそれが掲載され、世間を騒がせたということだ。なんというプッツン女。伊藤さんがかわいそうで言葉が出ない。

 

 プッツン女に別れを告げて、南蔵院へ。これまた知らないところだ。南蔵院ってなんぞ?と思いながら行ったが、どうやら滅茶デカい涅槃像があって、それが有名なようだ。

 実際に目にすると、確かにでかい。デカすぎて、遠近感がおかしくなってしまいそうだ。

 大仏の中に入ってみたが、中は大したものはない。八十八ヶ所巡りの各寺の名前が書いてあるミニチュアの仏像フィギアがおいてあって、その下に一歩分ごとにタイルが貼ってある。そこを通ると八十八ヶ所巡ったことになるとかならないとか。こんな簡単なことでご利益があるのなら、四国をせっせと回るのがあほくさくなる。回っている人は知らないのであろう。

 

 大仏を後にして、次に向かったのは久原本家だ。めんつゆや、鍋の出汁で有名な出汁屋。お土産を買うのはここが良かろうと思い、たくさん買い込んだ。

 

 この日は、気温が低く、風が強かった。当初半袖で行くつもりだったが、妻に止められて長袖にしていた。忠告を聞かず半袖のままだったら凍死していたかもしれない。良くて両腕凍傷壊死。

 忠告してくれた妻に感謝している。

 

 

 中洲の川端というところがある。川沿いの繁華街だ。晩御飯は川沿い、リバービューが楽しめる場所だと聞いていた。なるほど、確かにリバービューだが、リバービューという洒落た言葉が全く似合わないボロッチイ店だった。

 食事は美味しかった。エギングが好きでよくアオリイカを釣っていた私だが、実は刺身か一夜干しをあぶってでしか食べたことがない。半分刺身で食べて、残りは天ぷらになって出てきた。初めて天ぷらで食べたが、これが滅茶苦茶美味い。鼻血が出るかと思った。

 

 一通り食べ終わると、みんな、好きな方向に向かって夜の街に繰り出していった。私は、取引先の社長についていくことに決めていたので、そっちについていく。とりあえず、ラーメンを食べたいということであった。どこがいいか聞かれたが、よくわからない。

 ちょうど先ほどの店を出たところが、中洲のメインの橋で、路上ライブをしている兄ちゃんがいた。一曲聞いて、1000円あげて、おいしいラーメン屋を聞いてみたら、さすが地元民、よく知っているようで、何件か教えてくれた。寒いし長く歩きたくないという人もいるものだから、その中の一番近いところに行った。

 

 

 ラーメン屋の後は、別の居酒屋に行って、馬刺しをかっ食らう。こんな贅沢をしていいのだろうか。美味すぎるぜ福岡。

 晩飯にもつ鍋か水炊きが出れば良かったと言ったら、実は前にも福岡に来た回があって、その時に水炊きだったから今回は違うのだ、もつ鍋は、年寄りから文句を言われたので外したと言う。それらはまた別便で、妻を連れて食べに行こうと思う。